テキストサイズ

齧りかけの林檎

第13章 ● 君の優しさ ♀side




いただきまーす、と

ちゃんと手を合わせてから

食べ始める歩くんがかわいい。




「あ、冷凍しちゃったごはんあるけど食べる?」


「食べる」





なにこれ、

今カップルっぽくなかった?




「ごめんね、チンで」


白米の入ったお茶碗を渡すと、

ありがと、と言って受け取ってくれた。






「ねぇ、今さ、」



「ん?」





ズルズルとラーメンをすすりながら

返事をした。







「新婚さんっぽく、なかった?」






ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ。




今の高校生は、何てことを言うんだ・・・!




ストーリーメニュー

TOPTOPへ