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齧りかけの林檎

第18章 ● 君のために ♀side



ふと、ベッドの下に

なにかあるのを見つけた。




なんだろう、と思い

それを持ち上げると、

今日、歩くんが着ていた部活のTシャツだった。




わたしのTシャツを着ていったから、

忘れていってしまったみたいだ。




それを洗濯機に入れると、

洗濯予約をしてからベッドに入った。




読書灯の横にも、

歩くんの前髪を留めていたピンが

置きっぱなしになっていた。





歩くんに忘れ物があったことをメールして、

その夜は眠りについた。




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