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齧りかけの林檎

第20章 ● 君と初めて ♀side




寝室のドアを開けると

中はすごく寒かった。




歩くんに手を引かれ、ベッドの中に入る。





「うぅ、ベッドさっむい。

 あったまるまでキスしよっか」





そう言うと片手で腕枕をして

もう片方の手でわたしを抱きしめ

キスをしてきた。









真っ暗な部屋で

水音を含んだキスの音が響く。




何度も何度も、

啄むようにされるキス。




歩くんのやさしい気持ちが伝わってくるようで

すごく幸せで、安心した。





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