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神隠しの杜

第2章 緋葉と夕羅




神隠しなんてあるはずがない。



本気で信じる人がいたのなら、笑い飛ばされるのが目に見えている。そんなものは迷信だと。歩も、ちょっと前まではそう思っていた。



事件に巻き込まれたか、故意にいなくなったかの、どちらかしかありえないのだ。



突然行方不明になった人を神隠しなどと人は言い、神様のせいにした。



だが、歩はもう絶対ないと言い切れなくなってしまった。



現に常識では、考えられない事が起きているのだから…………



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