神隠しの杜
第7章 過去での決意
目に飛び込んだのは、見知らぬ部屋と本を片手に本棚の前に立つ雪芭の姿があった。
「……ゆっきー?」
「うん」
「彼氏持ちの女子からバレンタインのチョコ貰って、それで逆上した男を半殺しにした……あのゆっきー!?」
「絞めるよ?」
本気で睨まれ、隼政は苦笑いを浮かべる。間違いなく雪芭だと確信をし、幾分ほっとする。
「無事……なんだな」
「そうみたい。誘き寄せるのが目的だったのかもね……まあ、憶測だけど」
「……ゆっきー、あのさ」
隼政が何かを言いかけた時、ドアが開く。
「……ゆっきー?」
「うん」
「彼氏持ちの女子からバレンタインのチョコ貰って、それで逆上した男を半殺しにした……あのゆっきー!?」
「絞めるよ?」
本気で睨まれ、隼政は苦笑いを浮かべる。間違いなく雪芭だと確信をし、幾分ほっとする。
「無事……なんだな」
「そうみたい。誘き寄せるのが目的だったのかもね……まあ、憶測だけど」
「……ゆっきー、あのさ」
隼政が何かを言いかけた時、ドアが開く。