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神隠しの杜

第7章 過去での決意

思わず振り向くと、おぼんを持った鳶色のロングヘアの女性が微笑む。



全体的にほっそりし、真っ白な刺繍の入ったワンピースに、レモン色のカーディガンを羽織っている。足元にはミントグリーンのスリッパ。



「よかった、目が覚めたのですね」



優しそうな声音。



心臓がやたらうるさい。隼政が何も答えられずにいると、女性は心配そうな顔になる。



「まだ体調良くないですか?」

「い、いえ……平気です」

「ならいいのですけど。お粥作ったので、食べられるようなら食べた方がいいですよ」

「はい、ありがとうございます」

「何かあれば遠慮なくいってくださいね」



女性が部屋を出ていったあと、雪芭が怪訝そうな顔で隼政に話しかける。



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