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神隠しの杜

第1章 迷い子

そう思わなければ足が止まってしまいそうで、それが一番怖かった。



今度は少年の声。



「素質があるのか、それとも、オレと同じなのか……」



少し間があり、そのあと少年は意味のわからない言葉を呟いた。






「シクカミカ、シクカミカ――審判を降せ」






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