テキストサイズ

神隠しの杜

第16章 過去の真実

何の手がかりもない。



具体的に言えば、それ以上の手がかりも過去から戻る方法も、何も見つからない。



二人の会話も減りただ冬音が貸してくれている部屋に引きこもり、次第にもうずっとこのままでもいいかとさえも思う。



雪芭はずっと携帯をいじっていた。別に手がかりを見つけるためじゃない、意味もなくいじっているだけに過ぎない。



何かをしてなければ、不安に取りつかれ自害でもしてしまいそうだから。






終わらないなら、自分から幕を引けばいいだけの話……………………






ストーリーメニュー

TOPTOPへ