神隠しの杜
第15章 再会
無言のまま一歩一歩冬音の方に近づいていく、不思議な事に彼岸花がさあっと砂ように消えていった。
真冬が来るのを待っていてたかのように。
「ずっと、守っててくれたんだ。ありがとう」
彼岸花に礼を述べ、そっと膝をつく。
「姉さん……ただいま、やっと会えたね。本当の姉さんじゃないけど、僕らは同じ存在で、姉弟のような存在だから、やっぱり僕にとっては姉さんだった。
ヒトが“神隠し避け”のために生んだもの。結局のところ、神隠しと同じ存在でもある。ヒトが生んだ対神隠し兵器……」
冬音を抱きしめる。
「緋葉なら大丈夫。みんな大丈夫、もう何の心配もしなくていい――」
すうっと身体が闇へと溶けていく。
真冬は最後に呟いた、これは一か八かの賭け。
「シクカミカシクカミカ……」
“おかえりなさい”
あの優しい冬音の声が聞こえたような、そんな気がした…………
真冬が来るのを待っていてたかのように。
「ずっと、守っててくれたんだ。ありがとう」
彼岸花に礼を述べ、そっと膝をつく。
「姉さん……ただいま、やっと会えたね。本当の姉さんじゃないけど、僕らは同じ存在で、姉弟のような存在だから、やっぱり僕にとっては姉さんだった。
ヒトが“神隠し避け”のために生んだもの。結局のところ、神隠しと同じ存在でもある。ヒトが生んだ対神隠し兵器……」
冬音を抱きしめる。
「緋葉なら大丈夫。みんな大丈夫、もう何の心配もしなくていい――」
すうっと身体が闇へと溶けていく。
真冬は最後に呟いた、これは一か八かの賭け。
「シクカミカシクカミカ……」
“おかえりなさい”
あの優しい冬音の声が聞こえたような、そんな気がした…………