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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

「…おい、もうそのくらいにしろ…」


れんじがあたしを止める。



「は? なんで? 今こいつを殺さないと殺られるのはあたしたちだよ?」



なによ、れんじってば…
見かけが子供だから怖じ気づいてんの?
こいつは悪魔だよ?
あたしたちを殺そうとした悪魔だよ?



「……身を隠したのは…そいつがいたからじゃないっ……奴に気づかれないうちに逃げるんだ……」

「は? 奴?」



その時…



「助けて! 月影お兄様あぁぁぁぁ──!!」



ゴスロリ悪魔が叫んだ。






───ゾクッ。



瞬間、背中に悪寒が走る。



「……な、に?」



あたしは不意に後ろを振り返った。
暗闇の中に人影が見える。
何かが光る。




────ザシュッ!!!!!!



「!!!!!!」



瞬間、あたしの背中が火傷したように熱くなった。



「らんっ……!!」



ザシュッ!!

ザシュッ!!



何か尖ったもので背中を何度も何度も斬りつけられる。



「ああっ……!」



背中が……熱い………


意識が遠退く………





れんじ…………




あたし、死ぬのかな………




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