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ドラクエらんど

第17章 選ばれしもの

「なにするんですの! 汚い手で触らないで、この娼婦がっ!」

「ふざけんな、あんたからケンカ売ってきたんだろが! せっかくいいところだったのに邪魔しやがって…」



あたしは無性に腹が立ってきて、更にゴスロリ悪魔の足首を掴んだ。



「離しなさいよっ……きゃあっ!」



ゴスロリ悪魔はバランスを崩して倒れる。



「れんじ、そのフォーク今のうちに抜いて!!」

「……あ、ああ……」



れんじはふらつきながらも、地面に突き刺さったフォークを引っこ抜いた。



「こんなことして許さないですわよ!!」

「はんっ、でかい口叩いてるけど、力は大したことないじゃん!」



思ったよりもゴスロリ悪魔は弱かった。
あたしは『勝てる!』と思い、うつ伏せに倒れてるゴスロリ悪魔の長い銀髪を思いっきり引っ張った。



「大人舐めんな、クソガキ!」

「いたぁぁぁぁぁいっ!!」



キレた時のあたしの言葉はちょー汚い。
けど、マジでむかついたから。
あたしの邪魔するやつはガキでも許さないんだからね!



あたしはジタバタするゴスロリ悪魔の背中に馬乗りになった。



「いやぁぁぁぁ!! 苦しいぃぃぃ!!」



ゴスロリ悪魔は泣き喚く。
なによ、あたしたちを殺そうとしたくせに弱っちぃの!


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