ドラクエらんど
第1章 冒険開始
「なー、アキラ。これってQRコードじゃね?」
「あ、ほんとだ。なんでこんな所に…」
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数分前、僕たちは紅葉を観ようと適当に車を走らせていた。
運転をしていたトシヤが突然、脇に車を寄せたのだ。
「なんかあの辺よくね?」
トシヤが指を差した方向には、赤々とした紅葉が広がっていた。
僕とトシヤは行き当たりばったりな旅をするのが好きだった。
有名どころではなく、適当に紅葉を見に行こうと探していたのである。
車を降りた所から上へ登る階段があった。
行ったことがない、どこに続いてるかわからない道。
それはまるで冒険してるようで、僕たちを童心に返らせてくれた。