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ドラクエらんど

第1章 冒険開始

人の手が加えられた均等の幅の木の階段から、やがて険しい道に変わっていく。



「はあっ…、この道どこまで続いてるんだ?」



体力のない僕は、息を乱しながらトシヤの背中を追った。周りは360度木ばかりで、なかなか紅葉など見えてこない。
最近引きこもり化している僕には少々キツかった。



トシヤはどんどん前に進んでいく。
距離が開きかけた頃、トシヤが僕の方に振り返って「おーい!」と叫んだ。



「アキラはよ来い! おもしれーもんある!」



宝物を見つけたかのように、はしゃぐトシヤ。



「な、なんだよ、めちゃ気になるっ…」



気になるけど…足が上がらない!
トシヤみたいに日頃から鍛えとくんだった、と僕は歯を食い縛りながら登った。



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