ドラクエらんど
第19章 ビッツの館 (後編)
昭玄さんは床に落ちてるものを拾った。
それはなぜか高麗人参だった。
「なんでこんなところに高麗人参が…」
どうやらここは、僕とひなたくんがいた部屋とはちょっと違うらしく。
目の前にはいかにもこの先ボスがいますよ的な重厚なドアがあり、それに向かっていくつもの高麗人参が落ちていた。
「くせぇ……くせぇぞ」
「え、僕おならしてませんよ?」
昭玄さんは顔をしかめながら、その重厚なドアを開ける。
「ちょっ…」
「お?」
レッドカーペットが、広い部屋の奥まで続いている。
その先には…
「どんぴしゃだ、くせぇのが一匹いやがった」
なんか変な物体がいる。
上半身は裸の人間、だけど下半身は薄茶色の根っこみたいなのがいくつも枝分かれしていて、蛇のようにウヨウヨ蠢いている。
まるで高麗人参の化物みたいだ。
そしてそいつは山のように積まれた高麗人参をボリボリと食べており…。
「……共食い……?」
僕がボソッと呟くと、そいつはゆっくりとこっちに振り返った。
「!」
なんとその顔は、シワだらけのジジイだった。
顔全体は土色で、口元からは蛇のような長い舌をちろりと出している。
それはなぜか高麗人参だった。
「なんでこんなところに高麗人参が…」
どうやらここは、僕とひなたくんがいた部屋とはちょっと違うらしく。
目の前にはいかにもこの先ボスがいますよ的な重厚なドアがあり、それに向かっていくつもの高麗人参が落ちていた。
「くせぇ……くせぇぞ」
「え、僕おならしてませんよ?」
昭玄さんは顔をしかめながら、その重厚なドアを開ける。
「ちょっ…」
「お?」
レッドカーペットが、広い部屋の奥まで続いている。
その先には…
「どんぴしゃだ、くせぇのが一匹いやがった」
なんか変な物体がいる。
上半身は裸の人間、だけど下半身は薄茶色の根っこみたいなのがいくつも枝分かれしていて、蛇のようにウヨウヨ蠢いている。
まるで高麗人参の化物みたいだ。
そしてそいつは山のように積まれた高麗人参をボリボリと食べており…。
「……共食い……?」
僕がボソッと呟くと、そいつはゆっくりとこっちに振り返った。
「!」
なんとその顔は、シワだらけのジジイだった。
顔全体は土色で、口元からは蛇のような長い舌をちろりと出している。