ドラクエらんど
第19章 ビッツの館 (後編)
そうだ…今はこんなこと話してる場合じゃない!
ひなたくんを助けないと…!!
『昭玄さん、これを』
山本茂晴美さんが胸の谷間から何かを出して、昭玄さんに渡す。
それは白い液体の入った小さな小瓶だった。
『私の…です、体力を少し回復します』
え? なに?
「私の…」の後がよく聞こえなかった。
「わかった、すまねぇな」
昭玄さんは聞こえたのだろうか?
その小瓶を懐にしまった。
そして山本茂晴美さんは暗闇の海の中へと消えて行った。
「さすがに崖は登れねぇから、上にあがる道を探すか」
僕は頷くと、昭玄さんの後をついていった。
「てかよ、アキラ。おめぇ、何レベルだ?」
「僕? 僕はレベル5ですよ。昭玄さんは?」
「……80」
「え! めちゃくちゃ高いじゃないですか!」
「まぁな」
「だったらチャチャッと倒してくださいよwww」
「それは無理だな」
「なんでですか!? 僧侶でレベル80なら攻撃魔法も使えますよね?」
「……いや、まだ魔法覚えてない」
「え!?」
「おれはよ、最近まで遊び人だったんだ。遊び人を極めようと頑張ったけど、戦闘には不向きだということがわかって、僧侶に転職したんだよ」
な、なんですと────!!
ひなたくんを助けないと…!!
『昭玄さん、これを』
山本茂晴美さんが胸の谷間から何かを出して、昭玄さんに渡す。
それは白い液体の入った小さな小瓶だった。
『私の…です、体力を少し回復します』
え? なに?
「私の…」の後がよく聞こえなかった。
「わかった、すまねぇな」
昭玄さんは聞こえたのだろうか?
その小瓶を懐にしまった。
そして山本茂晴美さんは暗闇の海の中へと消えて行った。
「さすがに崖は登れねぇから、上にあがる道を探すか」
僕は頷くと、昭玄さんの後をついていった。
「てかよ、アキラ。おめぇ、何レベルだ?」
「僕? 僕はレベル5ですよ。昭玄さんは?」
「……80」
「え! めちゃくちゃ高いじゃないですか!」
「まぁな」
「だったらチャチャッと倒してくださいよwww」
「それは無理だな」
「なんでですか!? 僧侶でレベル80なら攻撃魔法も使えますよね?」
「……いや、まだ魔法覚えてない」
「え!?」
「おれはよ、最近まで遊び人だったんだ。遊び人を極めようと頑張ったけど、戦闘には不向きだということがわかって、僧侶に転職したんだよ」
な、なんですと────!!