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「じゃあ町に戻ったら、まずはアカツキちゃんと兎太郎を探さないとな！」



悔やんでも仕方ないんだ。
前に進まないと！！



その時、僕のスマホがブルブル震えた。
いや、僕のだけじゃない。
昭玄さんや月影のも。



「え……メール着信？」



一件のＥメールがきた。
しかもこれは……エリックスからだ！



『やあやあ、ユーザーの諸君。
ゲームは楽しんでるかい？

イベントをクリアした者たち、
御苦労だったね。

クリアした褒美として、各自持ち物袋にアイテムをプレゼントしておいたから、確認してくれたまえ。

まだまだ旅は始まったばかりだよ。
脱出するなんてつまらない考えは捨てて、冒険を楽しんでくれたまえ。

楽しむことが、脱出への近道だ。
健闘を祈る』




「なんだよ、これ！！」



圏外なのに、どうやってメール送信してきたんだよ！
しかも、やっぱりどこからか見ている？



「お、なかなかいいアイテム入ってるぞ」



すでに昭玄さんはアイテムを確認していた。
スマホを操作してそれを装備する。



「マグマの杖か、これで戦闘が楽になるな」



戦闘中に使うと、敵全体にイオ系のダメージを与えることができるらしい。