ドラクエらんど
第20章 武器屋の娘
「チッ…」
観念したのか、黒装束の男は竹刀を私の前に突き出した。
すると竹刀が淡く光り出した。
「これは……なるほどな」
男はニヤリと笑みを浮かべると、何を思ったのか竹刀を放り投げた。私は慌ててそれを掴み取る。
「キャアアッ!!」
振り返ると、レンゲが黒装束の男に抱きかかえられていた。
「レンゲになにするの!」
「どうやらこの剣はお前の怒りに反応するようだ。ならば、この娘を殺せば剣は伝説の剣となる、か?」
「なっ…何をバカなことを…!!」
私はレンゲに手を伸ばした。
だけど黒装束の男はレンゲを抱きかかえたままヒラリと宙を舞った。
「この娘を返してほしければ、星見の塔に来い。そこで伝説の剣と交換だ」
「!!」
男は何か呪文を唱えると、レンゲを連れたまま姿を消してしまった。
「レンゲっ…!!」
途端に力が抜けた私はそのまま床に倒れてしまった。
「──ヒイラギさん!!」
意識が薄れていく中、あの優しそうな彼が私の顔を覗きこんでる姿が見えた。
お願い、レンゲを……
レンゲを……助けにいかなきゃ……
観念したのか、黒装束の男は竹刀を私の前に突き出した。
すると竹刀が淡く光り出した。
「これは……なるほどな」
男はニヤリと笑みを浮かべると、何を思ったのか竹刀を放り投げた。私は慌ててそれを掴み取る。
「キャアアッ!!」
振り返ると、レンゲが黒装束の男に抱きかかえられていた。
「レンゲになにするの!」
「どうやらこの剣はお前の怒りに反応するようだ。ならば、この娘を殺せば剣は伝説の剣となる、か?」
「なっ…何をバカなことを…!!」
私はレンゲに手を伸ばした。
だけど黒装束の男はレンゲを抱きかかえたままヒラリと宙を舞った。
「この娘を返してほしければ、星見の塔に来い。そこで伝説の剣と交換だ」
「!!」
男は何か呪文を唱えると、レンゲを連れたまま姿を消してしまった。
「レンゲっ…!!」
途端に力が抜けた私はそのまま床に倒れてしまった。
「──ヒイラギさん!!」
意識が薄れていく中、あの優しそうな彼が私の顔を覗きこんでる姿が見えた。
お願い、レンゲを……
レンゲを……助けにいかなきゃ……