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ドラクエらんど

第21章 星見の塔 (前編)

なにやら一軒家に人が集ってますね。
そこから男性が女性をお姫さま抱っこしながら出てきました。



「え、あれって…」



まあや殿がそちらに向かって走り出しました。
あっしらも後を追います。



「月影くん、どうしてここに!? てか、その子どうしたの?」

「まあやさん…?」



どうやらその男性はまあや殿の知り合いのようです。



「右腕に毒矢が刺さってしまって…」

「大変! 誰か毒消し草持ってない?」



まあや殿が振り返って皆さんに聞きますが、皆さん首を横に振ります。もちろんあっしもまだ持ってないです。あとで買わないと…。



「これを使いなされ」



横から白髪のお爺さんが小さな袋を差し出してきました。



「わしが調合した万能薬じゃ。すぐに飲ませなさい」



その袋をまあやさんが受けとると、月影殿と共に再び一軒家に入っていきました。



「ありがとうございます」



あっしが代わりにお爺さんに礼を言っておきました。
こんなにタイミングよく薬が見つかるなんて、彼らは運がいいですね。きっと日頃の行いがいいんでしょう。



「1000ゴールドじゃ」



Σ(゜Д゜)



「やだ、お金取るの?」



つくし殿がお爺さんを怪しんでます。



「当たり前じゃ。世の中そんなに甘くないわい」



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