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ドラクエらんど

第21章 星見の塔 (前編)

ですよね、世の中そんなに甘くないですよね~。それは十分身に染みてますです。
しかしあっしはここでのお金は50G(ゴールド)しか持ってないので、とりあえず1000円札を出してみました。



「む!! これは…」



日本のお札に驚くお爺さん。
怒られますかね?



「まあよい。また何かあったらここに連絡しなさい」



すんなりとお金を受け取ったお爺さん。
そしてなに食わぬ顔でつくし殿の胸の谷間に名刺を挟みました。



『苑鶴 090-2356-△◼◎▼』



「これって、携帯電話の番号じゃない? あなた、もしかして…」



胸の谷間に名刺を挟まれても全く動揺しないつくし殿。さすが遊び人、慣れてらっしゃる。
しかしお爺さんはすでに目の前からいなくなっていました。



「苑鶴…。只者じゃないわね」

「動きも早かったですしね」

「た、谷間に名刺を挟むなんて…//」



動揺してたのはゆり殿だけでした。



それからあっしらも、女性の様子を見に一軒家にお邪魔しました。
どうやらここは武器屋のようです。
お店はお休みのようですね。



「お願いっ…私を星見の塔に行かせてください!」



二階から声がします。


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