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ドラクエらんど

第10章 なんでもあり!?

もうダメだ、と目を瞑った瞬間。



ドンッ!



誰かが体当たりしてきて、僕は勢いよく転倒した。



『ベキラマ!!』


すぐに兎太郎の声が聞こえる。



うっすらと目を開けると、炎を振り払おうともがいてるホークマン一匹の側に兎太郎がいた。



「兎太郎っ……さ」



「さんきゅ」って言おうとしたとき、離れた場所でうつ伏せになって倒れている月影の姿が目に入った。



「つ、月影!?」



背中には無数の切り傷があった。
さっき僕に体当たりしてきたのは、月影だったんだ!!
斬られたところからは大量の血が滲み出ていた。



「月影!!」



少し身体を揺すってみるが反応がない。



「嘘だろ……」



心臓がバクバクと鳴り響く。



『アキラ、とりあえずログハウスに逃げるぴょん!!』



背後で兎太郎が叫ぶ。
だけど僕の耳には入ってこない。
目の前の事が信じられなくて、僕は何度も月影の身体を揺すった。


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