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「た、たすけっ……くるし……！！」



トシヤは歪んだ顔で僕に助けを求めてきた。



「え、なん…… 」



状況が飲み込めなくて、僕は呆然とした。
トシヤは本当に苦しいらしく、手足をバタバタとばたつかせ、なんとか逃げようとしている。



「おまっ…俺を殺す気か！」



スライムの中に入ってる人に向かって叫ぶトシヤ。
だがスライムは無言で動こうとしない。



嘘だろ…中に人が入ってるんじゃないのか？
このままじゃトシヤが…。



案の定、勢いよく手足をばたつかせてたトシヤの動きが徐々に弱まっていく。



「ア、アキラ…たす、け…」

「トシヤ！！」



僕はスライムに向かって走った。



「いくらなんでもやりすぎだろ！！」



スライムに体当たりしようとした。
が、僕はスライムの体を通り抜けてしまう。



「えっ…！？ わわっ…！！」



僕は思いっきり木に体当たりしてしまった。