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ドラクエらんど

第2章 メラメ~ラ

「いてっ……いてぇ!!」



全身に痛みが走る。
かなりのダメージだ。
てか、今確かにスライムに向かって体当たりしたはずなのに!!



「あああぁぁぁぁ!!」



メキメキッ…と鈍い音がした。
僕が振り返ると、更にスライムはトシヤを押し潰そうとしていた。



嘘だろ…
このままじゃトシヤが死んでしまう!!



「伏せなさい!!」



その時、どこからか女性の声がした。



「メラ!!」



瞬間、ゴオッと視界が真っ赤に染まった。
熱風が身体を包み込む。
僕はとっさに地面に突っ伏した。



「メラ!!」



再度、女性の声が聞こえる。
『メラ』って、ドラクエの攻撃呪文じゃないか…そんなことを僕はこの非常事態にボンヤリと思った。



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