
20年 あなたと歩いた時間
第2章 16歳
流星の伏せたまつ毛が、
今までに見たことのない距離まで
近づいてきた。
いくらなんでも私にもわかる。
…こういう時って、目を閉じるんだっけ…?
流星が顔を傾けると、
そのやわらかな唇が私のそれに重なった。
ずっと近くにいたのに、
ふれたことのなかった場所。
私はぎゅっ、と流星の制服のすそを
つかんだ。
「…おれもゴール決めた…」
流星はそう言ってから、
もう一度顔を近づけた。
今度は私が背伸びをした。
少しでも早くそこにふれたくて。
つめたい流星の両手が、私の頬をはさんだ。
ねえ流星。
初めてのキスの記憶は、今思い出しても
胸が痛いよ。
白飛びした写真のように
まわりの景色は何も見えなかった。
ただ、流星の少し照れたような顔だけが、
胸に焼き付いているの。
それから何度も
流星のくちびるを受け止めたのに、
キスするたびに言葉にならないほどの
気持ちがあふれた…。
今までに見たことのない距離まで
近づいてきた。
いくらなんでも私にもわかる。
…こういう時って、目を閉じるんだっけ…?
流星が顔を傾けると、
そのやわらかな唇が私のそれに重なった。
ずっと近くにいたのに、
ふれたことのなかった場所。
私はぎゅっ、と流星の制服のすそを
つかんだ。
「…おれもゴール決めた…」
流星はそう言ってから、
もう一度顔を近づけた。
今度は私が背伸びをした。
少しでも早くそこにふれたくて。
つめたい流星の両手が、私の頬をはさんだ。
ねえ流星。
初めてのキスの記憶は、今思い出しても
胸が痛いよ。
白飛びした写真のように
まわりの景色は何も見えなかった。
ただ、流星の少し照れたような顔だけが、
胸に焼き付いているの。
それから何度も
流星のくちびるを受け止めたのに、
キスするたびに言葉にならないほどの
気持ちがあふれた…。
