
20年 あなたと歩いた時間
第4章 18歳
甘くて、やわらかで、何も考えられない。
右手で私の頭を抱え込んで、
何度も角度を変えて、深く、深く…。
流星の息遣いが聞こえる。
流星の体温を唇で感じる。
流星のキスで心が感じる…。
離れないで。ずっとこうしていて。
…こんなふうに思うのは、おかしい?
「…もっと、のぞみとつながりたい…」
唇が離れた。
それでも離れたくなくて、
流星の胸におでこをくっつけていた。
流星の体の中から、声が聞こえる。
「のぞみ…のぞみ…」
流星は私を強く抱きしめた。
わかるよ、流星。
言葉にならないほど、大好きで、
切なくて、大切で。
絶対に離れたくなくて。
ただ名前を呼ぶことしかできないの。
そんな気持ち、私も同じだから。
ねえ、流星。
こんな気持ちを、愛してるって言うのかな。
「…愛してる…のぞみ」
流星は私よりも先に、初めての、
その言葉を口にした。
そして、私たちはひとつになった。
ぎこちなく、手探りで、
あなたの温もりだけを頼りに。
痛みも、涙も、苦しみも。
流星。
耐えられない苦痛なんて、この世にはない。
全部、全部いつか来るしあわせに
続いてるんだね。
私は今日、新しいしあわせへの一歩を
踏み出したんだ。
そう、思いたかった。
この痛みが、あなたとの永遠のしあわせに
続く道だと。
でも、あなたを失った痛みは、
どんなしあわせにもつながらない。
私のしあわせは、
あなたがいたからこそ。
長い間、そう思っていた。
右手で私の頭を抱え込んで、
何度も角度を変えて、深く、深く…。
流星の息遣いが聞こえる。
流星の体温を唇で感じる。
流星のキスで心が感じる…。
離れないで。ずっとこうしていて。
…こんなふうに思うのは、おかしい?
「…もっと、のぞみとつながりたい…」
唇が離れた。
それでも離れたくなくて、
流星の胸におでこをくっつけていた。
流星の体の中から、声が聞こえる。
「のぞみ…のぞみ…」
流星は私を強く抱きしめた。
わかるよ、流星。
言葉にならないほど、大好きで、
切なくて、大切で。
絶対に離れたくなくて。
ただ名前を呼ぶことしかできないの。
そんな気持ち、私も同じだから。
ねえ、流星。
こんな気持ちを、愛してるって言うのかな。
「…愛してる…のぞみ」
流星は私よりも先に、初めての、
その言葉を口にした。
そして、私たちはひとつになった。
ぎこちなく、手探りで、
あなたの温もりだけを頼りに。
痛みも、涙も、苦しみも。
流星。
耐えられない苦痛なんて、この世にはない。
全部、全部いつか来るしあわせに
続いてるんだね。
私は今日、新しいしあわせへの一歩を
踏み出したんだ。
そう、思いたかった。
この痛みが、あなたとの永遠のしあわせに
続く道だと。
でも、あなたを失った痛みは、
どんなしあわせにもつながらない。
私のしあわせは、
あなたがいたからこそ。
長い間、そう思っていた。
