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秘密の兄妹

第1章 冷たいお兄ちゃん

私の家は、父親も母親もほとんど帰ってこない。



お父さんは単身赴任。



お母さんは浮気相手の男の人の家に入り浸り。



でも…私もお兄ちゃんも知っている。



お父さんの単身赴任は嘘で、お父さんも他の女の人と浮気してること。



幸い、家には生活費をきちんと入れてもらえてるから生活に困ることはない。



だけど私は寂しかった。



頼る人はお兄ちゃんしかいなくて、



私のこの寂しさを一番理解してくれるのもお兄ちゃんだけだと思ってた。



昔はすごく優しいお兄ちゃんだったのに…



私が中学1年になった頃から、急に私にだけ冷たくなった。



あれから2年…



中学3年になった私。



2つ年上のお兄ちゃんは高校2年生になった。



この2年間、お兄ちゃんとの会話は必要最低限なものに限られている……



私は前みたいに仲良くしたいけど、



もう昔みたいな仲の良い兄妹に戻れないのかな……



私は今でもお兄ちゃんのこと



大好きなのに。



お兄ちゃんは私のこと、どう思ってるの……?



お兄ちゃんは私のこと…嫌いなの?




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