秘密の兄妹
第13章 【好き】の自覚
「……もしもし、父さん?」
…お、お父さん……?
「…次、いつ帰ってくる?」
お兄ちゃんはお父さんと電話で話ながら、ゆっくりと腰を動かす。
「あっ…ぅん……むぐっ!!」
口を押さえつけられて、更に律動が激しくなっていく。
「……っ…っつ…」
「…そう、分かった……。え?紫織?近くにいるから代わる…」
「紫織、父さんが電話代われって…」
お兄ちゃんは私の口を押さえていた手をどけて、私に携帯を渡す。
でも、腰を動かすのも忘れない。
『紫織、久しぶり、元気にしてるか?』
「お、お父さんっ…うん、元気だよ……あぁっ…!」
お兄ちゃんは腰を振って、私の中を掻き回す。
『どうかしたか?紫織…』
…このままじゃ、お父さんが不審がっちゃうっ…
「いっ、今、ちょっと味噌汁の鍋、ひっくり返しちゃった…。忙しいからあとでまた電話するね。ごめんね、お父さん…」
『ああ…』
「っつ…じゃあまたね。」
私は急いで電話を切る。
「ずいぶん上手い言い訳したな…」
お兄ちゃんは腰の動きを速める。
パン!パン!パン!!
「やぁ…はぁ…ああっん…」
パンパン、パーーン!!!
「…ああっ…っ!!!」
お兄ちゃんの肉棒が、私の最奥を貫く。
お兄ちゃんは腰を少し震わせると、私の胸の中に倒れ込んだ。
私は、お兄ちゃんを抱きしめて頭を撫でた。
「…お兄ちゃん、何があったか分からないけど、どんなことをされても私はお兄ちゃんのこと嫌いになれない……
お兄ちゃんが気が済むなら、私に何してもいいよ…」
「……お前、どうしょうもないバカな妹だよ……。
こんな最低な兄貴、もう見限れよ……」
お兄ちゃんは私の胸の中で、まるで泣いているような声でそう呟いた。