秘密の兄妹
第18章 すべての原因
泣くのをやめてキョトンとしている紫織の腕を掴み、紫織の身体を引き寄せると、俺は紫織に深い口づけをした。
「うんっ…ちゅ…ちゅく…ちゅく…」
紫織の舌を、自分の舌と何度も絡め合わせ、互いの唾液を交換して紫織の口内を貪る。
「んぅ…はぁう…んっ…」
しばらく紫織と口づけを交わしたあと、俺は紫織から唇を離す。
そして、紫織の身体をきつく抱きしめ、紫織の頭を撫でる。
「…紫織、俺はな、アキラたちのレイプ未遂事件があった直後だから、お前のことを怖がらせないようにと思って、あえてお前のこと抱かなかったんだ…」
「…………」
「それに、いまお前を抱いたら手加減してやれる余裕も全くない…
アキラたち以上にひどいことをお前にしかねない…
だから、俺の心が落ち着くまで、お前を抱くのはもう少し待ってくれ…」
「…嫌っ…」
「え…?」
「嫌っ、もう待てない…
私にひどいことしていいから、私のこと抱いてっ」
「…………」
紫織は、真っ直ぐ俺の瞳を見つめると、俺の手を自分の頬に当てた。
「私にひどいことして…?」
「……っ」
紫織の言葉を聞いた俺は、紫織の腕を掴み、紫織をソファーから立ち上がらせると、そのまま紫織を、1階の父さんと母さんの寝室に連れ込んで、大きめのダブルベットに紫織の身体を投げ捨てた。