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この日この時この瞬間。

第27章 君




君の最期は
全然覚えてない。

覚えておきたかった。

どんな君でも
受け止めたかった。


昨日は君の誕生日だったね。
―― 一緒に過ごしたかったよ。



昨日は君の誕生日だったね。
――これでもうこんな生活終わりにするからさ。

認めるからさ。

まだ君を想っていてもいいかな。







昨日 は 君 の 誕生日 だったね







――誕生日おめでとう。








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