箱……弐
第1章 箱
父と―――…母の―――…
オムツを交換する作業にも…
なれてしまった…
OLをしていた私が…
介護の知識なしに…父と母の面倒を見るのは大変だった―――――――…
父は…老衰で動けないだけだったから…
障害や、介護の補助がでなかった…
母の方は軽い認知症だから…
施設に入れる事は出来なかった…
入れたとしても……月々の利用料を払える見込みがない…
父と母の年金に…私の年金を合わせて…
今の暮らしが…なんとか維持できているようなものだ……
介護から楽になりたくて――…
早く死ね―――――…と、両親の死を願うが…
生きているからこそ…生活出来ているような所もある…