私だけのかてきょ!
第2章 これは勉強ですか?
「琉依?ジャージ知らない?」
さっきそこに置いてあったはずなのに…
「知らないけど?」
琉依は目線をズラし、下を見た。
これは琉依の癖だ。
嘘をついた時に、絶対目をそらして下を見る。
犯人は琉依だな。
「琉依!ジャージ返して!きがえたいの!」
琉依は体をビクッとさせてこちらを見てきた。
高校3年生にもなって服隠しなんて…ちっちゃい子と同じですよ。
「はるがいけないんだよ………。」
「…?…………きゃっ」
琉依がベッドに押し倒してきた。
私の両手は琉依が片手で拘束し、
動けない状態になった。
なにこの体制……