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second girl【完】

第8章 願い

五郎は何も言わず、私の手を引いて、みんなの所へ戻った。





この手を振り離せないのは、


きっと淋しいから…


きっと酔っているから…








「晶大丈夫?」


「うん」


「じゃあ、仕切り直しと言うことで!」


菊池君がそう言うと、私にグラスを渡した。


私がグラスを受け取ると、五郎が不機嫌そうに私を見ていた。





今日の五郎は調子が狂うよ。








私はまだ気付いてなかった。




五郎の気持ちに―…



隆史を好きな自分で、いっぱいいっぱいだったから―…








恋は盲目―――……




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