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second girl【完】

第8章 願い

「……あんなヤツやめろよ」




力強い声。
でもアイツって…




「菊池君?」



「…菊池もだけど」




そう言うと五郎の体がゆっくり離れて、真っ直ぐに私を見つめる。




五郎の強い瞳の奥に私がいる。
まるで、五郎の瞳に捕らわれたように。









「こないだの……」










あぁ…







「隆史」








「名前も呼ぶな」







五郎の瞳に捕まったままの私は、また五郎の唇を受け入れた。




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