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second girl【完】

第8章 願い

トイレで携帯をチェックした。




合コンが始まって2時間近く。
そろそろおひらきの時間。




隆史からの着信もメールもなし。





今回の私の読みはハズレたかも…




携帯を閉じ、切ない気持ちと一緒に鞄に詰め込んだ。





足元がちょっとフラついて、気分もいい。
まぁ~隆史のことを考えなければ…







ふぅ~


「また便所かよ」



それはこっちのセリフ…



「ご、五郎こそ…またべんりょか?」



呂律が回らない私を笑いながら「酔っ払い」と抱き寄せた。




「なにしれんの~」



「抱きしめてる」



五郎はまだ笑っている。



「抱きしめれるって……なんれよ」



「晶が他の男とくっついてるから」




「ほぇ?」






五郎の言葉にびっくりして、間抜けな声を上げてしまった。




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