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second girl【完】

第8章 願い

「帰るぞ」





隆史が私をクルリと自分の方へ向けると、そっと私の髪に指を通してから顎を上げ、私の唇に自分の唇を重ねた。





さっきの五郎がしたことの仕返しのように。





五郎には申し訳ないと思いながらも、
嬉しくて仕方ない。



私は周りにみんながいるのも忘れて、隆史の背中に腕を回して、自ら深いキスを求めた。





もう周りの音も聞こえない。




聞こえるのは、私と隆史の舌を絡め合う音と、唾液が混ざり合う音―…




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