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second girl【完】

第9章 変わって行くもの

きっと普通の人だったら、気にも止めないような、小さなペンション。





私もこの季節じゃなかったら、行こうとは思わなかった。





一冊の雑誌の中に見つけた。





ペンションの庭一面に、真っ白い花を付けた、ライラックの木々。









そして、ライラックの花言葉。














『初恋の思い出』











隆史に出会うまで、それなりに人を好きになって、恋愛もしてきた。





でもそれは、本当にそれなりで、私の本当の初恋は隆史なんだと思った。





だからこれを見つけた時に、隆史と一緒に見たいと思った。




ライラックの木々を、初恋の隆史と一緒に…




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