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second girl【完】

第11章 最後の温もり

「……どうして」




ごめんね。隆史…




「私じゃなくて彼女なの…」




私はわがままで、自分勝手。




「私はどうやっても、彼女には勝てないの?」




笑ってあげれない。




「これで終わり?これが最後?」




"おめでとう"なんて言えない。




「……私は」












こんなに好きなのに―…









言いたい言葉を飲み込んで、
唇を噛んで、声を押し殺して泣いた。
拭っても拭いきれない、溢れ出た涙。



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