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second girl【完】

第11章 最後の温もり

私は何度も隆史の名前を呼んだ。







愛しい…








全てが愛しい…









私を映している瞳も…








残酷な言葉を発した唇も…









私の隅々まで知っている指も…









二度と私を抱くことがないこの腕も…










いっそ嫌いになれたのなら…


残酷な男だと…


最低な男だと思えたら、


こんなにも悲しく、切ない気持ちになんかならなくてすむのに。



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