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second girl【完】

第7章 泣き虫ピエロ

どうして隆史がいるの?



今日は飲み会だからって言ったのに…





隆史の視線が、私の腰に落ちて、眉をひそめた。




「あの顔…」


五郎がボッソと呟いた。


「何?」


私は五郎を見上げるようにして見ると「俺にヤキモチじゃん」五郎が笑っていた。



「そんなわけないよ…」




隆史がヤキモチなんて…
だって、隆史には彼女がいるんだから。




「じゃあ~試す?」


「試すって…」





五郎の整った顔が近付いてくる。

あと数センチ…








「晶!」








また隆史が私を呼ぶ。



慌てているような、苛ついてるような、さっきとは明らかに違う隆史の声。



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