テキストサイズ

誘惑のサンタクロース

第3章 ☆☆☆




「黒ちゃん?

 泣きやむ魔法かけたいから

 こっち向いて?」




優しくそう言われ、

涙でドロドロになっているであろう顔を上げた。




目の前にいるのは、しゃがみこんでいる








トナカイ・・・?????








「お、お兄さん?」


「ん?」




お兄さんの後ろに月があるから

よく見えないけれど、

茶色の耳が付いた服を着て

わたしの前に座っているお兄さん。





似合ってるけど、

全然似合ってないよ、その格好。






ストーリーメニュー

TOPTOPへ