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ゆっくりと目を開けると

そこにはサンタさんの形の

アイシングクッキーを持ったお兄さん。




ちょうどオリオン座と重なるように持ってて

ビックリよりも

芸が細かいなって冷静に考えてしまった。




「黒ちゃん、クッキー大好きって

　この前言ってたから

　お店で売ってたの持ってきちゃった。

　はい、口開けて？」




少しだけ口を開けると、

お兄さんがクッキーを入れてくれた。




「おいしい・・・」



「よかった」




たぶん今もお兄さんは綺麗に笑っている。




すごく優しい声だから、たぶん笑ってる。