雪女がサンタクロース
第2章 あとがき
さて、クリスマスが近付く本日、和風小説を書いていながら、私もつい便乗してクリスマス短編を書いてしまいました。戦国時代にクリスマスってあったの? と思われた方、本当にクリスマスはあったんです!
日本でクリスマスが始まったのは、1552年。大内家の領地である周防、今の山口県辺りですね。ここで日本初のクリスマスが行われたと言われています。
これをきっかけにクリスマスは広まり、各地でだんだん進化していったそうです。賛美歌を歌い、聖書を読み、時には聖書に馴染みのない日本人のためお芝居でキリスト教を伝えたと言われています。余談ですがあのルイス・フロイスも、芝居の脚本を手掛けた事があるそうな。
また恵まれない人のため、信仰しているかどうかは関係なく食べ物を配ったり、信者の皆でプレゼント交換も行われたとか。面白い事にクリスマスツリーの代わりとして、門松を飾ったりもしたそうです。
なんというか、イベント好きの日本人の血は、この頃から受け継がれているようです。これだけ聞くと戦国時代の話とは思えないですよね。しかしバッチリ記録が残されているので、これは確かな史実のようです。