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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第8章 新しい一歩


「……っ んん……!」



再びユキと唇が重なる。


さっきとは違って、今度は噛みつかれるように


舌が喉の奥にまで届きそうな程、深く深く絡んできて


息が苦しくて、でも、ゾクゾクして……



「……はぁっ……」



……溶けてしまいそう。


何もかもが熱い。



「今夜は、俺の名前を呼んで」

「………!」

「俺と居る時は、遼くんを忘れてよ。
……忘れる “ ふり ” でもいいから」



熱を帯びた視線で、頭がクラクラする。


ユキの手が、器用に私のニットワンピを脱がせていく。


隠そうとした手を振り払われて、フロントホックの下着が外された。



「……あ、あの……電気……」

「嫌だ、見たい」

「で、でも恥ずかし……」

「つっても俺、月曜に全部見てるけどね」



ぜ、ぜ、全部って……!?///


そうだ、私の中が飲み込むとかなんとか……


って、わわ、足広げないで……っ!




「……思い出した?春ちゃん」




膝を曲げさせて、内ももにキスを落として


脚の間から、ユキがふっと笑った。

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