春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第9章 その時が来るまで
「……反則っていうより、一発退場レベルだよ」
「……あ、ユ、ユキ……っ」
グチュッとワザと音を出して、人差し指と中指を押しこんでいく。
初めての時より、大分スムーズに入るようになってるけど
中のヒダが俺の指に絡みついて離れない。
「……んっ は、あ、あん……っ」
「声、抑えなくて大丈夫?」
「………!!」
「俺はぜんっぜん構わないし、むしろ聞きたいけど。
誰か来るかもしれないよ?」
慌てて口を閉じて、両手で隠す彼女が可愛くて
体を重ねる度に取得する春ちゃんのポイントに、ぐっと指を曲げて振動させると
「……あっ や、そこ、ダメ……!」
途端に漏れた甘い声。
背中を大きく仰け反らせて、春ちゃんが大きく首を振る。
「や、やだ……っ あ、いや……」
「あー、やば……すごい」
「ん、んん……ユ、ユキやめて……っ」
「止めない。 イッて?」
そう言って煽りながらも
「………!?」
春ちゃんが絶頂を迎える直前で指を抜いた。