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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第3章 8年めの片思い

「おはようございます」



部署の異なる沙月と別れて、『企画部』とプレートが下がったエリアに着く。


いつものように自分のデスクに座ると、また二日酔いの波が襲ってきた。


……これから仕事だっていうのに、私は終日耐えられるのだろうか。


4月1日、爽やかな1日の始まりだというのに、心も体もズ~ンと重い。




………ただし



この重みの原因は、二日酔いだけでは無くて………




と、その時




PPPPP………




「あ、やば……っ」



もうすぐ始まるのに、音消してなかった!


メールの着信音で、音量をオフにしてなかった事に気付く。


慌てて携帯をバッグから取り出して、画面を見ると……



「~~~~!!」



………その文章と、昨夜の自分を思い返して


私はデスクに肘をつけて、頭を抱えた。


………そう、酔っても失態しないはずの女が犯した過ちだ。






“ おはよ、先生。

明日講義が終わったら、3号館の図書室に集合。

・・・拒否したら、バラすよ♪ ”

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