春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第3章 8年めの片思い
ツーブロック調・七三パートの黒髪を、ハードワックスでスタイリングしたベリーショート。
髪型をビシッとキメているのに、白のTシャツ・下はチノパンという普通の服装。
それでもこんなに格好良く見えるのは、背が高くてスタイル抜群だから。
少しだけ日焼けした肌も、お洒落メガネも、何もかもが素敵すぎて………
「 “ 加賀谷(かがや)さん ” だろ、ばかやろう」
「…………!!」
遼くんは肩にかけていたボディバッグを外すと
うっとりと見惚れる私の頭に、容赦なくガンッと打ち付けた。
「い、痛……っ」
「お前、今日から5年目突入って自覚あるのか?
いつまでも学生気分でいるんじゃねぇよ」
「ご、ごめんなさい……!」
慌ててイスから立ち上がって、ガバッと頭を下げると
IDカードを首にかけながら、遼くんはふっと笑った。
「分かれば、良し」
「………!」
「次から気を付けろよ、春菜」
髪型をビシッとキメているのに、白のTシャツ・下はチノパンという普通の服装。
それでもこんなに格好良く見えるのは、背が高くてスタイル抜群だから。
少しだけ日焼けした肌も、お洒落メガネも、何もかもが素敵すぎて………
「 “ 加賀谷(かがや)さん ” だろ、ばかやろう」
「…………!!」
遼くんは肩にかけていたボディバッグを外すと
うっとりと見惚れる私の頭に、容赦なくガンッと打ち付けた。
「い、痛……っ」
「お前、今日から5年目突入って自覚あるのか?
いつまでも学生気分でいるんじゃねぇよ」
「ご、ごめんなさい……!」
慌ててイスから立ち上がって、ガバッと頭を下げると
IDカードを首にかけながら、遼くんはふっと笑った。
「分かれば、良し」
「………!」
「次から気を付けろよ、春菜」