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春雪 ~キミと出逢った季節 ~

第4章 秘密の始まり…?

「あ、あれは一種の気の迷いでして……」

「俺、事前に確認したでしょ。
抵抗しなくていいの?って」

「で、ですからあの時は酔ってたから……」

「うん、でもちゃんと濡れてたし」

「~~~~!!」

「気持ちいいって言ってたよ」



ストレートな物言いによって、心も体も完全にフリーズ。


口がぱくぱくするだけで言葉にならない。




「……俺も、ヤバかった。

すっげー気持ち良かったんだ」




肘を曲げて更に近付いた彼が、私の耳元で囁いた。


………声を、聞いてるだけなのに


あの夜と同じ、ゾクリとする快感が全身を貫く。




「助手と学生とか

春ちゃんと俺の歳の差が、7つあるとか

そーいうの全然関係ないから」




……昨日、4月1日に



ハタチの誕生日を迎え、大学2年生となった彼は



あどけない表情で、ふっと笑った。




「大丈夫。

“ 遼くん ” には秘密にするよ」

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