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only one【完】

第9章 逃げ道

「アッ…」





小さく漏れた声に、
高木さんがクスっと笑って、触れるか触れないかのところで、私の肌に手を這わせる。



くすぐったいのと、もどかしいので、体が疼いてしまう。









「ちゃんと…」









高木さんの首に腕を回して、自分から距離を縮めた。






「ちゃんと何?」






暗闇の中でも高木さんが口角をあげて、ちょっと意地悪に笑っているのが分かる。



そんな声…







分かってるくせに…
私から言わせようとする高木さん。

やっぱり"俺様"の高木さん。




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