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only one【完】

第9章 逃げ道

いいに決まってる。


今さら何を言ってるんだって思うけど、
高木さんのギリギリに働いていた理性が、そう言わせているんだろう。





理性なんて、私はとっくに失っているのに……―









早く高木さんのモノにしてほしい。










そう思うのは……―











純粋、高木さんを好きだから?………―









それとも………――









「いいなら、俺だけ見てろよ」





高木さんの切ない声が降ってくる。





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