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only one【完】

第9章 逃げ道

初めて高木さんのモノになれた気がした。





そう感じているのは、私だけだったなのかもしれない。



だって高木さんは…











「高木さん…」










まだ余韻の残る体を起こして、私から離れた所に座りタバコを吸っている高木さんを見つめた。





「…あぁ」





返事はするけど、私を見ようとしない。








「…どうしたんですか」








余りにも静かな部屋だから、私の声がやけに大きく聞こえた。


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