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only one【完】

第10章 向き合う心

「はい」


隆史の前にコーヒーを置くと「ありがとう」と懐かしい笑顔。






「俺に聞きたいことって?」





先に本題に入ってきたのは隆史だった。







「あっ…うん」






聞きたいことは沢山ある。


だけど、どう切り出していいのか…









「こないだ、俺の友達が晶に会ったって言ってたけど」









そう隆史が言いながら、コーヒーを口にする。



隆史は友達から聞いているんだろう。



そうすると、私が聞きたいことも分かっているはず…









「…奥さんと」






遠慮がちにそう言って隆史を見ると、やっぱり分かっていたかのように、私の次の言葉を待っていた。



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